瀬戸内国際芸術祭2013で建築をつくる(石井大五+フューチャースケープ)


by 石井大五+フューチャースケープ建築設計事務所

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伊吹島とはこんなところ 瀬戸内国際芸術祭2016 アート巡り-3

   →伊吹島とはこんなところ

   →瀬戸内国際芸術祭2016

   →Facebookはこちら/to Facebook and the brief summary on the artwork by Ryo Toyofuku and Contacto Gonzo in English

   →Facebookはこちら/to Facebook and the brief summary on the artwork by Mikan and Alfred and Isabel Aquilizan in English

パート1と2に続いて、伊吹島でのアート作品の紹介です。 

旧小学校の中には、前回に引き続き、豊福亮さんの「沈まぬ船」が展示されています。2階の半分を大きく使ったインスタレーションです。
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島民と一緒に、1年近くを掛けたワークショップでつくった6万個もある浮きが、魚の群のように、室内を浮遊しています。大迫力です。
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昼間、校庭から建物を見上げると、逆光で、建物の中を魚の群が泳いで見えますし、夜間、芸術祭の準備中に入って見たときは、真っ暗な海の中を、魚とともに、本当にさまよっているような感覚になりました。芸術祭会期中に、一度ぐらい、ナイトツアーが行われればいいのに。
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1階には、コンタクト・ゴンゾさんの「伊吹島ドリフト伝説」。
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伊吹島の路地を取材したものを元に、島を一周するオートバイのレーシングゲームを仕立てました。制限時間内に島を一周すればクリアです。

ということで挑戦。
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先ず、オートバイに乗ったことがないので、アクセルやブレーキ、バックをハンドルで操作する感覚が掴めず、すぐに家や壁に衝突してしまいます。それで行きつ戻りつしている上に、結構なスピードで、複雑に曲りくねった路地を走って行くので、眼が回って、気分が悪くなってしまいました。
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で、結局、制限時間前に、リタイアです。おもしろいけど、オートバイに慣れていない人には、少しハードルが高そうです。バイクマニアや、ゲーム付きの人には、最高の作品かもしれません。とは言え、連休3日間で、クリアした人は、5、6人という話だから、オートバイに乗ったことのある人にも、難度が高いようです。

チャレンジしたい方は、制限時間10分で、1台しかありませんから、早めに行って、列に並ぶのが、得策のようです。

旧小学校の最後の展示は、みかんぐみです。
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今回のメインは、集落の中にあるいりこ庵ですが、ここには、前回の芸術祭の時につくった伊吹島の1/300の模型や、島の小中学生と一緒に行ったワークショップによる作品が展示されています。

最後のワークショップはこんな感じでした。
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島の小中学校の美術の授業は、都会以上に先進的なことに驚きますが、それを受ける生徒の美術の腕もなかなかのものです。皆、1時限の授業で製作したそうです。是非、ご覧ください。
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そのみかんぐみのメイン展示は、旧小学校から島の中心を抜けて、少し坂を上がったところにあります。
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今回は、マニュエル・タルディッツさんが担当で、「いりこ庵」と名付けられた小さな建物を、島の人たちや学生とともにつくりました。
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聞けば、信じられないローコストでつくられていますが、シンプルで、無垢の木の目の美しい建築です。いりこの加工で使う網や、解体された島の家で使われていた瓦などを再利用して、つくられています。

露台のいちばん先に立つと、民家の屋根の先に、海と、対岸の四国本土の山々が見えます。
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島巡りの途中に、ちょっと休憩したり、お弁当を広げることのできる場所ができました。

そして、最後の建築は、フィリピンのアーティスト、アルフレド&イザベル・アキリザン(Alfred and Isabel Aquilizan)さんによる「Here, There, Everywhere」です。
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昔、保育園のあった場所に立てられています。島の林から切り出した竹、島のそこら中で見掛けるいりこ加工で使う網を組み合わせて、パラボラアンテナをつくりました。
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パラボラアンテナを支える竹には、島の家々の屋号を書いた、矢印のような板が取り付き、敷地の端の擁壁には、島の船の名前が風向計のように、さまざまな方向を向いています。
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代々引き継がれて来た家の屋号や船の名前に、島の記憶や時間を重ね、それらが支えるアンテナが、島の外の世界に向けて、伊吹島の今を発信するという構想ではないでしょうか。
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この製作、設置をした美術製作者と知り合いで、設置に関する相談を受けましたが、実は、この島は、掘ればすぐ岩盤が出るような場所なため、孔を掘ったり、基礎をつくること自体がたいへんな場所で、その上、このアキリザンさんの敷地までは、重機が入りません。

見た目、颯爽と立ち上がっていますが、意外と苦労しているんです。

それもまた、訪れた人に見える島の姿と、訪れた人からは見えない島の姿の明暗を示唆しているようにも見えました。
by future-scape | 2016-10-14 04:12 | 瀬戸内国際芸術祭2016