瀬戸内国際芸術祭2013で建築をつくる(石井大五+フューチャースケープ)


by 石井大五+フューチャースケープ建築設計事務所

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瀬戸内国際芸術祭2013 作品巡り−伊吹島 前編

今日は、伊吹島の芸術祭参加作品のご紹介です。

港から40mの急坂を上ると、そこが、旧小学校とその校庭です。
その校舎全体を使った作品が、作品番号135の豊福亮さんとChiba Art Schoolの皆さんによる「沈まぬ船」です。
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島民に観音寺の小学生も加わってつくった6万個に及ぶ浮きが、校舎の中を群れのように泳いでいます。ワークショップに参加した小学生や島民が来ると、自分のつくった浮きを探すようですが、さすがに見付けたという話は聞きません。

1階が海底、2階が海中のイメージで、校庭から2階を見ると、シルエットが、まさに、魚が泳いでいるようで、いりこの島、伊吹島につながります。
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そして、忘れてならないのが、お土産コーナー。作品に参加したChiba Art Schoolのメンバーによる、伊吹島でしか買えない限定グッズが一杯です。
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これは、いつも魚をいただく漁師の川端さん。
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帽子にいりこを付けて、暑さにやられたのだろうか、と思いきや、これも、Chiba Art Schoolのメンバーによるバッジでした。リアルすぎて、知らない人からは冷ややかに見られるほど、お洒落ということです。

校舎から体育館に回ると、こちらは、同じく135番の大岩オスカールさんの「大岩島2」。古い体育館の中に、空気膜のドームをつくって、島を出現させたアイディアが秀逸です。

先ずは、気圧調整室を抜けます。
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中に入ると、ご覧の通り。完結した世界が現れます。
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本人は、自分のベストの作品と話されていましたが、ほんとうに、オスカールさんのスタイルと構想がマッチしたすてきな作品です。
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アーティストがマジックで、ぶっつけ本番で線を書き、それを、こへび隊のメンバーが塗りつぶして行くやり方で製作していましたが、その場の勢いで書いているのではなく、頭の中に絵が出来ていて、ただそれを書いただけとのこと。うーん、怖れ入ります。

さて、校庭に出ると見える茶色い建物、それが、136番「トイレの家」で、僕の設計したものです。
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外は、伊吹島の街並から突出せず、つながるように、あまり目立たないつくりになっています。中に入ると、印象が変わりますので、ちょっと中を覗いてみてください。そのご説明は、こちらに。

http://ishiidaigo.exblog.jp/20838643/
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旧小学校から、伝統行事の神楽が奉納され、島の歴史を語る文化財の宝庫「伊吹八幡神社」を過ぎ、伊吹商店の辻を左に、さらに、突き当たりの公民館を右に折れると、そこが、164番のEAT&ART TAROさんの「島スープ」。
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春、夏、秋の3会期、島を変えて、それぞれの島をテーマにしてつくるスープ。
伊吹島では、いりこ漁で出る副産物を利用したスープです。スープを購入したお客さんとのコミュニケーションを含めた作品なので、その理由など、作品のコンセプトは、TAROさんから直にお聞きください。暑い日は、麦わら帽子でお出迎えです。
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夏にふさわしい冷製のスープで、港から急坂を上って、腹も減り、喉も乾き、口当たりの涼しいものが欲しいな、というリクエストにぴったりな滋味あふれたスープですが、残念なことに、限定100~120食。混雑している日は、朝いちばんの船で来て、そのまま開店を待つのでなければ、厳しいかもしれません。
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さて、さきほどの辻に戻り、水に恵まれぬ島の生活を支えた天水井戸「平井の井戸」や立派な網元の屋敷を見ながら、さらに20mほど上ると、作品番号137番のキム・テボンさんの「小さな島のささやき」に到着します。
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島で見付けた廃材や漁具、漁網でつくった遊具です。伊吹島に参加したアーティストの中で、いちばんエネルギッシュだったキムさんらしい、楽しく、元気な作品です。
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その目玉が、動く船。
ウインチのような装置を3、4人掛かりで回すと、ロープが巻き付き、船が動き始めます。音や色も総動員されて、暑い夏に漕ぎ出して行きます。
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動く船に乗っていると、童心に返ったようです。そして、船を動かそうと必死になって、回っていると、貧血になりそうです。しかし、そこは、元気なキムさんのこと。彼がいる日は、100回でも200回でも動かしてもらえるのではないでしょうか。

キムさんの作品を訪れた際、忘れてならないのが、その脇の資料館。
伊吹島に関する豊富な資料や写真が置かれています。
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ここを見ると、伊吹島が、他とは違う個性豊かな島であることがお分りいただけると思います。
by future-scape | 2013-08-20 21:16 | 瀬戸内国際芸術祭2013