瀬戸内国際芸術祭2013で建築をつくる(石井大五+フューチャースケープ)


by 石井大五+フューチャースケープ建築設計事務所

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トイレの家 ホッパルと鯛

今日、5月15日は、本格的なコンクリート工事の第1回目。
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床にコンクリートを流し込むのですが、離島の問題は、コンクリートを生産する工場(プラント)の規模が小さいこと。ふつうだったら、工事に合わせて、コンクリートを供給するのですが、ここでは、プラントの供給量に合わせて、工事を計画しなければなりません。
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プラントの1時間あたりのコンクリート供給量は、5立方メートル。そして、狭い道しかない伊吹島を走るコンクリートミキサー車(コンクリートを運ぶ車)は、1立方メートル搭載可能な2トン車が4台。
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建築に携わる方なら分かりますが、このスペックでコンクリートを打つというのは、ふつうの工事現場に比べ、相当ゆっくりです。それが、離島の時間感覚なのです。
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現場で驚いたのは、コンクリートを床に流し込むために、ホッパーを使うこと。
大都市でも田舎でも、長いポンプで、加圧してコンクリートを送り出す、ポンプ車しか経験したことがありませんでした。
伊吹島では、漏斗のような形の鉄の容器ホッパーに、ミキサー車からコンクリートを流し込み、それをクレーンで吊り上げて、工事箇所まで運ぶと、底が開いて、コンクリートが落ちるのです。
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島にポンプ車がないのは、狭い道路も理由ですが、プラントの供給量が少ないため、連続してポンプに圧送できず、ポンプの中に残ったコンクリートが硬化してしまうからとのこと。
東京に住んでいると、日本どこでも同じようなことがふつうにできる、と勝手に思い込んでしまいますが、コンクリート工事一つとっても、その先入観を覆されます。
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おもしろかったのは、工事の人がホッパーをホッパルと、ドイツ語風に呼ぶこと。
香川の丸亀にある本願寺塩屋別院は、第一次世界大戦中、ドイツ人の俘虜が、オーケストラを組んで、ベートーベンの第九を演奏したことで有名ですが、香川というのは、実は、日本のドイツ語圏だったのですね。(下の写真は、本願寺塩屋別院)
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そして、コンクリートを入れたホッパルが、クレーンで宙を運ばれるのを見て思い出したのは、フェデリコ・フェリーニの監督した「甘い生活」の冒頭のシーンでした。ローマの街の上を、ヘリコプターに吊るされて、キリスト像が運ばれて行きます。
あれは、現代人の宗教観や商業主義への風刺とも取れますが、空を飛ぶホッパルは、東京一辺倒の感覚に対する伊吹島の異議申し立てでしょうか。
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そんなことを空想していたら、現場近くの合田さんのお父さん(島は合田姓と三次姓だらけです)がいらして、昨日の夜、埠頭で釣りをしたら、78センチの鯛を揚げたと話されました。あんな鯛を釣ったのは、小学校3年生以来というから、60年振り?
早速、お宅にお邪魔して拝見しました。
昨晩のうちにあらかた処理して、お頭と骨と尾だけしか残っていませんでしたが、確かに大きい。
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昨日取った写真には、寝転ぶお孫さんの横に、お孫さんより大きい鯛が横たわっていました。(ご了承を得て掲載)
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フェリーニは、ヘリコプターからキリスト像をつるし、伊吹島の工事現場では、クレーンからホッパルをつるし、合田さんのお父さんは、伊吹島の埠頭で、大きな鯛をつりました。
なんだか、つりに縁のある1日です。
by future-scape | 2013-05-20 13:33 | トイレの家 工事