瀬戸内国際芸術祭2013で建築をつくる(石井大五+フューチャースケープ)


by 石井大五+フューチャースケープ建築設計事務所

プロフィールを見る

以前の記事

2016年 10月
2016年 03月
2016年 02月
2015年 12月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 08月
2014年 06月
2014年 04月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月

カテゴリ

全体
瀬戸内国際芸術祭2016
瀬戸内国際芸術祭2013
トイレの家 作品紹介
トイレの家 出来事
トイレの家 工事
トイレの家 イベント
伊吹島 ご案内
観音寺 ご案内
香川県 ご案内
瀬戸内海 ご案内
四国 ご案内
House of Toilet
未分類

タグ

(62)
(49)
(32)
(22)
(7)
(6)
(4)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)

最新の記事

伊吹島とはこんなところ 瀬戸..
at 2016-10-20 10:51
伊吹島とはこんなところ 瀬戸..
at 2016-10-18 00:33
伊吹島とはこんなところ 瀬戸..
at 2016-10-15 23:41
伊吹島とはこんなところ 瀬戸..
at 2016-10-14 14:09
伊吹島とはこんなところ 瀬戸..
at 2016-10-14 13:31

人気ジャンル

外部リンク

ブログジャンル

四国
建築・プロダクト

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

伊吹島とはこんなところ 瀬戸内国際芸術祭2016 お土産

   →伊吹島とはこんなところ

   →瀬戸内国際芸術祭2016

   
芸術祭に島歩きに猫と、伊吹島巡りを楽しんだ最後を締めるのが、お土産。
日本最高級の「いりこ」を産出する島ですから、定番のお土産は「いりこ」です。
「いりこ」は、カタクチイワシを茹でて、干したもので、天然の漁場に囲まれ、漁場から加工工場までの距離が近い伊吹島は、鮮度の高い状態で生産できるため、質が高いのです。
e0331722_10412372.jpg
「いりこ」は、サイズが大きく出汁も強い「大羽」、次にサイズが大きく出汁が柔らかい「中羽」や、そのままポリポリ食べられる小さな「カエリ」などに分かれます。それぞれ漁獲のシーズンも違っています。

いりこの原材料となるカタクチイワシを獲る漁は、こんな感じで行われます。
出航からパッチ網を流すまでの様子です。


パッチ網を引き揚げ、カタクチイワシを水揚げして、高速運搬船で、加工場のある島まで輸送する様子です。


東京で、お土産に「いりこ」をかなり配って分かったのは、いりこで取る出汁よりも、鰹節と昆布で取る出汁が主流な文化圏では、思ったより出汁用の「いりこ」の消費はなく、代わりに、骨粗しょう症対策として、そのまま食べる方が好まれるということ。東京あたりの土産ならば、「大羽」や「中羽」よりも、食べやすい「カエリ」がいいのではないか、というのが個人的印象です。

伊吹島のすべての店で、「いりこ」を当然扱っていますが、会期中は、「いりこ」の網元の臨時の屋台が港の周辺に出ているので、そこでの直買いも可能です。写真は準備中の屋台。
e0331722_1042289.jpg
港の正面にある漁協も、網元が加盟し、生産したものを納入しているので、常に「いりこ」やイカやエビに類するものの海産物の干物のストックも豊富です。
e0331722_10432731.jpg
e0331722_10421965.jpg
e0331722_10423956.jpg
ここでしか買えないのが、伊吹いりこをモチーフにしたTシャツやタオル。建設工事の最中に、漁業用レインコートを借り、防水性能の高さに驚きましたが、こちらで扱っています。漁業関係の製品で欲しいものがある場合は、品揃えもかなりあるので、手に入る可能性もあるかもしれません。
e0331722_1043873.jpg
旧小学校の辺りまで坂を上ると、島の中心部となり、数軒の通年営業の店と、芸術祭会期中の特別営業の店が集まっています。

港から坂を上り切ったところにあるのが「あさえ」で、「いりこ」や海産物に加えて、野菜、果物、食料品を扱っています。他店では手に入りにくいイチゴ(春)とか梨と言ったものも、よく置いています。
e0331722_10434712.jpg
さらに進むと、三叉路の角にあるのが「伊吹商店」。食料品から日用雑貨まで、島でいちばんの品揃えです。
e0331722_10475971.jpg
「いりこ」のお土産に加えて、芸術祭会期中は、ふだんよりも、海産物の干物のおつまみの種類が増えています。
e0331722_10482214.jpg
e0331722_10484315.jpg
さらに、今回は、オイルサーディンも登場しました。オリーブ油に漬けた製法も、海外のオイルサーディンと同じなのに、どこか和風の味がします。カタクチイワシの餌となるプランクトンが、ヨーロッパや南米の海と違うのでしょうか。
e0331722_1049351.jpg
e0331722_10541189.jpg
そして、「伊吹商店」でいちばんのお薦めが「フリカケ」。「いりこ」ベースに様々な秘伝の材料を加えて、店内で店主自らつくっている製品で、島で幾つか製造されている「フリカケ」の中では、個人的に贔屓にしています。ご飯だけでなく、冷奴に掛けても、美味しくいただけます。
e0331722_10494256.jpg

三叉路を左手に上り、「いりこ庵」の先の路地を右に折れて、次の角まで行くと「河童屋」となります。狭い路地に、農業用ネットで庇を掛けているあたりが、島の店らしい風情です。
e0331722_1050324.jpg
こちらでも「いりこ」など扱っていますが、お菓子のバラエティーが豊富で、ふだんは外食の難しい島で、唯一、お昼の時間にお惣菜を用意している店です。芸術祭の会期を外して、島を訪れた際、昼ご飯に困った場合は、こちらを訪ねると、食事にあり付けるかもしれません。
e0331722_1051061.jpg
そして、ここは、島のお母さんの溜まり場。井戸端会議に加われば、いろいろと島の普段着の様子をお聞きできます。
e0331722_10511029.jpg

# by future-scape | 2016-10-20 10:51 | 瀬戸内国際芸術祭2016

伊吹島とはこんなところ 瀬戸内国際芸術祭2016 刺客は猫

   →伊吹島とはこんなところ

   →瀬戸内国際芸術祭2016

   →Facebookはこちら/to Facebook and the brief summary in English

瀬戸内国際芸術祭2016の主役は、主催者である香川県、統括をされている福武総一郎さんや北川フラムさん、そして、アーティストですが、伊吹島での影の主役は、このブログでもすでに紹介した島の小中学生ではないでしょうか。ワークショップに参加し、開会の日には、港で来訪者を歓迎し、式典では、素晴らしい歌とパフォーマンスを見せてくれました。

そして、背後で芸術祭を支え、彼らなしでは、何も動かず、実現できないという意味では、黒幕は島民。

もう一つ忘れてはならないのが、島を、そして、芸術祭を盛り立てる、そういう人々の間を縦横無尽に、時にはすり寄り、時には無視して、共存しているようでいながら裏をかいて行動し、その自由さで翻弄する存在、猫です。彼らは、さだめし、島の刺客でしょうか。
e0331722_0272980.jpg
e0331722_0274866.jpg
芸術祭のアートを見に来たはずなのに、島の猫のたまり場に引き寄せられ、猫にやられて、動けなくなっている方が続出中。
e0331722_0283225.jpg
e0331722_0284874.jpg
e0331722_029345.jpg
e0331722_0291957.jpg
最近、子猫が急に増えたから、余計、やられてしまうようです。
e0331722_0301892.jpg
e0331722_030351.jpg
e0331722_0305923.jpg
猫の集団に遭遇する確率が高いのは、港から最初の坂と坂上の曲がり角あたり、そして、「トイレの家」が立つ旧小学校の校庭近辺です。

「トイレの家」も、格好の通り道や休憩場所になっています。決して、糞などを残すことがないのは、猫もわきまえているというか、文化的素養が高いんですね。その辺りの町や島の猫とは違うんです。
e0331722_0314729.jpg
e0331722_032377.jpg
e0331722_0321621.jpg
e0331722_0322815.jpg
東京あたりの野良猫からは想像できないほど、人懐こい猫が多いのです。言い方を変えれば、人懐こさで、懐に入り込む術を知っている猫、まさしく刺客です。

ただ、一見、平和そうに、のんびり暮らしているように見える猫の世界ですが、パワーポリティクスもあるようで、仕事で通っていた昨年の11月ぐらいから今年の春まで、現場の近くに暮らし、そのうち一緒に遊ぶようになった猫の4匹兄弟(オス3匹+メス1匹のほんとうの兄弟)は、初夏に再訪すると、ボス猫の勢力拡大に押されて、居場所を追われ、神社の山門付近に居を移していました。

それが、芸術祭で久しぶりにやって来ると、4兄弟のうち、オス3匹は、なぜかボス猫の支配する、以前の居所に戻っていました。メスの1匹だけが、神社の山門で、1匹寂しく暮らしています。寂しくというのは、人間的解釈かもしれませんが。
e0331722_033176.jpg
e0331722_0333030.jpg
3匹が、戻ったのは、餌にアクセスしやすい場所で暮らすために、ボス猫に恭順の意を示した結果なのでしょうか。そして、メスの1匹が戻らなかったのは、ボス猫がメスであることに関係しているのでしょうか。

狭い島の猫の世界にも、人間の政治家の派閥のようなパワーゲームがあるかと思うと、少し切なくなります。人間の世界の金に相当する餌の利権と、女性の進出を女性が阻止していると言われることにも似た、ジェンダーの介在する複雑な関係。

もしかしたらアート以上に現代的な猫劇場でした。


# by future-scape | 2016-10-18 00:33 | 瀬戸内国際芸術祭2016

伊吹島とはこんなところ 瀬戸内国際芸術祭2016 お見送り

   →伊吹島とはこんなところ

   →瀬戸内国際芸術祭2016

   →Facebookはこちら/to Facebook and the brief summary in English

瀬戸内国際芸術祭2016の期間、伊吹島からの最終フェリーの出港時刻は17時20分発。休日の晴天の日は、是非、この最終フェリーでお帰りください。

その理由は、先ず、島民によるお見送り。

最初の連休の最終日、港では、島の支所長自ら、「また来てね」と大漁旗を振りながら、去り行く船を見送ります。乗客からも、大声で、ありがとうございました、の声が返ります。すてきな光景でした。
e0331722_2345996.jpg
e0331722_23463617.jpg
そして、港を出た船が、防波堤に沿って進むと、今度は、島の有志が、大漁旗をなびかせ、船を追うように走り出します。こちらは、会期中の晴天の休日は、必ず行うそうですから、見逃すことはなさそうです。伊吹島を訪れてよかった、と思っていただける瞬間です。
e0331722_23472117.jpg
e0331722_23475240.jpg
e0331722_23481176.jpg
e0331722_23482286.jpg
e0331722_23484187.jpg
アートと食に人、これが島の魅力です。

そして、最終フェリーで帰る理由の2つ目は、日没です。
船が海に出る頃、今の季節、瀬戸内海に夕日の沈む時刻と重なります。
伊吹島と、離れ小島の股島、その向こうには、愛媛や広島の島々や四国や中国の山々。伊吹島の回りには、陸地や大きな島がないので、水平線、あるいは、水平線近くに沈む夕日を見る絶好のポイントなのです。
e0331722_23495461.jpg
e0331722_23503414.jpg
e0331722_2351118.jpg
この日は、遠くの島が蜃気楼となって浮かんでいるという、珍しい夕焼けを見ることもできました。
e0331722_2352832.jpg
e0331722_23524799.jpg
e0331722_23584524.jpg
これも、秋会期ならではの、すばらしいプレゼントです。

島を17時20分に出た船が、観音寺港に到着するのが17時45分。そこから芸術祭接続バスで観音寺駅に行き、18時11分発の「しおかぜ26号」に乗れば、岡山で新幹線に乗り換え、東京着が22時53分です。東京接続の最終は、観音寺駅19時14分発で、東京着23時42分ですから、お見送りに日没を体験しても、東京までの新幹線沿線であれば、充分、同日着が可能です。

是非、伊吹島からのお帰りは、お見送りと日没付きの最終フェリーで。
# by future-scape | 2016-10-15 23:41 | 瀬戸内国際芸術祭2016

伊吹島とはこんなところ 瀬戸内国際芸術祭2016 食の話−2

   →伊吹島とはこんなところ

   →瀬戸内国際芸術祭2016

   →Facebookはこちら/to Facebook and the brief summary in English

瀬戸内国際芸術祭2016での伊吹島の食を、パート1に引き続きご紹介。

4.まっちゃん
辿り着けないから、と何度アドバイスしても、ちゃんとした道案内が整備されず、行きにくいのが「まっちゃん」。前回の芸術祭に引き続きの営業です。そんなにたくさん来てもらわなくてもいいそうですが、折角やるのにもったいない。ということで、代わりに道案内。

「トイレの家」から「民俗資料館」に向けて、少し歩くと、左手に旧消防署、右手に細い路地が現れます。その路地を右に折れます。辻には、多分、「まっちゃん」の看板が掛かっています。
e0331722_13484491.jpg
右手に網元の立派な屋敷を見ながら、路地を進んでください。
e0331722_1349161.jpg
雨水を溜めているゼンネの泉に突き当たります。その2股を右に進んでください。泉に沿った道は、民家の私有地ですので、間違えないように。
e0331722_13493821.jpg
右に進んだ道は、また、家に突き当たり、T字路となります。そこを左に折れてください。
e0331722_1350582.jpg
真っすぐ進み、突き当たりを右に曲がってください。
e0331722_13502164.jpg
ここからは一本道で、しばらくすると、「まっちゃん」の看板が現れます。
e0331722_13504147.jpg
e0331722_13505865.jpg
いちじくの植えられた前庭の奥の階段を下りると入口です。こんな機会でもなければ、なかなか体験できない島の集落と路地の探険にもなりませんでしたか?
e0331722_13532812.jpg
e0331722_13535878.jpg
メニューは、いりこのおにぎりと、いりこの出汁でつくったカレー。島に来るまで、出汁をカレーに加えるなど想像しませんでしたが、うまみそのもののいりこの出汁だから、おいしくないはずがありません。お薦めです。
e0331722_13513316.jpg
そのカレーに、3つの小鉢が付いて300円とは、信じられないお値打ち価格。これも、採算度外視で、島に来た方とのコミュニケーションを楽しみにしているからこそ。それ故、持ち出しが多くなると、少し値段が上がるかもしれないので、そのあたりは、ご容赦ください。

オーナーは、島で夏みかんの生産もしており、その夏みかんのシャーベットが、また美味。
e0331722_13521893.jpg
夏みかん大好きの僕が、今まで食べた中で、最もおいしいのが、伊吹島の夏みかんで、毎年5、6箱お願いしています。甘味と酸味と苦味のバランスの取れた夏みかんを、このシャーベットで味わってください。

5.古民家Cafe M
「まっちゃん」の手前、2軒の網元の屋敷の一軒が、今回の芸術祭に合わせて、「古民家Cafe M」を開きました。Mは、網元の屋号の頭文字。
e0331722_13564612.jpg
e0331722_1357637.jpg
島でも立派な屋敷の一つで、門の奥が中庭となり、その回りを母屋や離れ、水屋、そして、雨水を溜めた天水井戸が囲んでいます。島の住居の形式を具体的に見学できる、またとない機会です。
e0331722_13592311.jpg
その棟の一つを、今回、Cafeに改装し、中は、お洒落なインテリアとなりました。
e0331722_13571863.jpg
e0331722_13573621.jpg
カリモクの椅子があったり、箪笥をテーブルにしたり、いろいろなアンティークが集まって、落ち着いた、センスのいい雰囲気です。ご主人と奥さんも、帽子に前掛けで、バックにはモダンな音楽が流れ、一瞬、自分は今、島にいるのだろうかと、怪訝になります。

料理は、盛り沢山の「漁師のきまぐれ定食」がお薦め。
e0331722_13595927.jpg
島でも大きな網元の一つで、漁業長もされているオーナー自らが獲った地の魚を中心にした、伊吹島の海の恵みの食事です。

他にも、いりこの出汁によるカレーや、いりこの元となるカタクチイワシでつくったオイルサーディンやアンチョビーを使った料理も楽しめます。パフェや焼き菓子のスイーツも用意されているので、島を散策する途中で一休みするにもぴったりです。
e0331722_1405871.jpg
芸術祭終了後の営業は未定のようですが、こういう場所があると、島民の気分転換やミーティング、観光客の休憩の場にもなるでしょうから、是非、続けてほしいものです。

6.やむやむ
最後は、港から最初の会場へ上がる道沿いにある「やむやむ」。前回に引き続きの登場です。急坂に疲れて、ちょっと休みたいなあと思うナイスタイミングの位置にあります。
e0331722_1471968.jpg
目玉は、いつもご馳走になっている島の料理上手の一人、松本さんのお母さんがつくった「いりこ飯」と「いりこ飯のおにぎり」。
e0331722_1474144.jpg
こちらの「いりこ飯」は、いろいろな具を加えず、島の本来の「いりこ飯」に近いものを出しています。薄口醤油といりこの身で炊いたご飯で、質が高く雑味の少ない伊吹島のいりこだからこそ、シンプルながら、うまみの出たご飯となります。

昼の弁当持参の方も、おかずだけにして、おにぎりは、ここの「いりこ飯のおにぎり」で、という使い方はいかがでしょうか。
e0331722_1475762.jpg
「自家製わらびもち」や「甘酒」も扱っているので、ちょっと甘いものが欲しいなあと思ったときも、お立ち寄りください。

他にも、まだまだ食事処がありますが、一度に食べ切れないので、次回訪れたときにまた。

ビデオは、いりこの原材料となるカタクチイワシを獲る様子です。
出航からパッチ網を流すまでの様子です。


パッチ網を引き揚げ、カタクチイワシを水揚げして、高速運搬船で、加工馬のある島まで輸送する様子です。
https://youtu.be/VH48C4so9iw

# by future-scape | 2016-10-14 14:09 | 瀬戸内国際芸術祭2016

伊吹島とはこんなところ 瀬戸内国際芸術祭2016 食の話−1

   →伊吹島とはこんなところ

   →瀬戸内国際芸術祭2016

   →Facebookはこちら/to Facebook and the brief summary in English

前回に比べて、2016年の瀬戸内国際芸術祭で大きく変わったのが、島の食事情。
食事処が格段に増えました。普段は、自分でつくらない限り、食事にあり付けない島で、簡単に食事ができるのはありがたいのですが、知り合いが関わっているところが多く、寄って行ってという声に、一通り回ると、食べ過ぎになってしまいます。こういうのを嬉しい悲鳴、あるいは、嬉しい体重増加と呼ぶのでしょうか。

さて、瀬戸内国際芸術祭2016のテーマの一つも、また「食」。

1.うららの玉手箱
その食プロジェクトの一つとして、高松の和食の店「福」の木下さん監修で、島のお母さんたちがつくったのが、「うららの台所」で販売中の「うららの玉手箱」です。
e0331722_1311073.jpg
e0331722_1310101.jpg
この島では、さまざまな島の行事や法事のたびに、お母さんたちが、たくさんの料理をつくって振る舞うのが日常的光景ですが、そのせいか、料理上手の方が多く、そういうお母さんたちが腕を奮うのですから、味は保証付きです。

「うららの玉手箱」は、伊吹島と香川の素材を使った郷土色あふれるお弁当。
e0331722_13113240.jpg
e0331722_13115254.jpg
「いりこ飯」や「刺身」のように、島に何度も来ている人間にとっては馴染みの料理や、本土のうどん屋定番の「おでん」に加えて、「麦茶のプリン」やいりこ出汁を掛けた「茶碗蒸し」のように、この店ならではの創作料理にも出会えます。そして、日本で最高級の伊吹島産のいりこと昆布で取った、潮の香りに満ちた「魚うどん」の出汁こそが、伊吹島そのものです。
e0331722_13121271.jpg
すばらしい重箱も、香川産のひのき製と、器までこだわり抜いています。

島の料理と聞くと、荒々しい豪快なものを思い浮かべるかもしれませんが、やさしく、繊細な味わいの品々を詰め込んだお弁当を、どうぞお召し上がりください。

お母さんたちによれば、美人が名物の島の女性の、美の元である伊吹の食を食べれば、あなたも美しくなれます、とのこと。継続的な美には、継続的な摂取が欠かせませんが、伊吹島を訪れた1日だけでも、少し美しくなりたい方には、お薦めです。

これが、その噂の美女軍団です。
e0331722_13124741.jpg
「うららの玉手箱」は午後2時まで販売していますが、1日50食限定で、休日は11時ぐらいに売り切れ必至なので、早めに整理券を確保するのが肝要です。
e0331722_1313616.jpg
2.島の洋食屋さん
「島の洋食屋さん」の看板を見て、島外の方が思い浮かべるのは、コロッケとかハンバーグでしょうか。
e0331722_13154655.jpg
e0331722_131744.jpg
しかし、伊吹島で「洋食」と言えば、小麦粉を水に溶いたものを鉄板で焼き、そこに青ネギやいりこの粉を載せた、お好み焼き風のB級グルメ。今年の芸術祭では、島の婦人会の女性が、食プロジェクトの一環として屋台に仕立てました。
e0331722_13161654.jpg
e0331722_13163766.jpg
今まで、島の方に振る舞われた「洋食」と比べて、今回、特別感があるのは、小さく刻んだエビ天が入っていること。一瞬、サケのフレークかな、と思いましたが、このエビ天のトッピングは二重丸。コクが増しました。
e0331722_13172518.jpg
そして、「洋食」の醤油と言えば、観音寺の豊浜にある「丸福」の醤油。誰に聞いても、他の醤油では絶対に駄目という逸品で、ここでも当然使っています。

1枚200円、小腹が空いたときにはぴったりの、島の味です。そのうち、B級グルメグランプリに出場して、いいところに行きそうな予感もするので、俺は前から知っていたよ、と言いたい方は、今のうちに。

3.上福水産
小腹が空いた方にお薦めのもう一品が、公民館の前の広場の、上福水産の屋台でいただける「海老の天ぷら」と「さつまいものフライ」です。
e0331722_13223135.jpg
海老と言っても、この海老は、瀬戸内特産のじゃこえび。
e0331722_13225869.jpg
個人的には、それほど海老に思い入れはありませんが、そんな僕が、おいしいと太鼓判を押すのが、北海道の野付半島にある民宿野付でいただいた北海しま海老の刺身と、伊吹島のじゃこ海老のかき揚げ。海老に甘味が凝縮されていて、天ぷらと相性がいいのです。

春から秋のシーズンに、上福水産に遊びに行くと、このじゃこ海老のかき揚げをいただけるのが楽しみでしたが、今回の芸術祭では、屋台となり、皆様にも召し上がっていただけます。
e0331722_13233986.jpg
東京あたりでは、目にしたことがありませんし、瀬戸内を除けば、食べる機会もなかなかないと思いますので、物は試し、この機会に食してみてください。

さつまいもも、昔は、島の特産品でした。今回は伊吹島産ではありませんが、島の食の記憶に思いを馳せていただければ、と思います。

ビデオは、じゃこエビを底引き網で獲る様子です。


# by future-scape | 2016-10-14 13:31 | 瀬戸内国際芸術祭2016